お知らせ

小さな革工房物語 2019.11

ゆるぎなく言い切ってもいいことがあるのです。例えばホルモンを美味しそうに食べる人が苦手だとか、葛根湯を躊躇なく飲める人を尊敬しているとか、店の前にタバコの吸い殻を捨てていく人ってどうかしているって。

自分基準ですが言い切っちゃっていいと思います。

そのタバコの吸い殻を集めてDNA鑑定に出して捨てた人を特定して、クリスマスラッピングしてお返ししてみたら喜んでくれるでしょうか。

まっ、そんなことがあった11月ですが、ちょっといいこともあったのです。ウエブストアからご注文のお客様から通信備考欄に「引っ越ししたけど応援してます!」って。以前、工房のあるこの建物にお住まいの方からでした。こういうのってうれしいものです。

さて今月は超大物の納品から始まりました。

見てください。この巨大バッグ。人も見降ろすほどの大きさのトートバッグです。(詳しくは別ブログにアップしていますのでご覧ください)

続いて…。

黒の本革トレイはB4サイズほど。大中小の革のボックスを組み込めば…。

どの向きに入れ替えてもパズルのように位置を変えられる優れもの。

使う人によって使い勝手は変わるもの。位置が変えられるのってなかなかのアイディアです。オフィスの雑多に見える細かなものでも革のトレイに整理されているだけでお客様から見える印象は違うはずです。

探してもなかなかないのでということでオーダーいただきました。

オリーブの雰囲気が大人渋いスタッフポーチの完成です。牛革なのに止水ファスナー使い。アウトドアをこよなく愛する革好き様から。

このバッグパックのイメージはBig mouth be come…。(多分私のことかも)

トートバッグにもなるバッグパック。お使いいただいていたものは薄くて柔らかなトートバッグでした。それをバッグパックに改造。でも柔らかなので荷物を入れると開口部が引っ張られてすぐに開いてしまうとのこと。「できれば背中にベニヤ板を貼ってほしいくらいだ」と。聞けば2Lのペットボトルを2本買い物されたりと重いものを入れたいそうで…。今のままでは難しいので新しく製作させていただきました。奥様からのプレゼントだそうです。断らない(断れない)私の悪い癖…。大きな口をたたいたものです。「やってみます!」と。

こちらは常連様。

エルボーパットをつけてほしいとのこと。愛着のあるカーディガンを永く大切にされるその心意気ったら彼らしさだと思う。

【今月のワークショップ】

ご自身で浅草橋で1枚の切革を購入されたものの仕上げ方がわからず、持ち込まれました。バインダーノートの製作です。ボルドーの牛革に下地処理をして磨き、バインダー金具と留め具の革紐をつけて出来上がり。簡単でしたが大変喜んでいただけました。

【今月のセミオーダー】

セミオーダーのレジ袋のような革袋。ブラックは季節的にもニーズがあるようでまとめて作ったらパタパタと全部出てしまいました。

ダークな色目は寒い時期、人気なのか追加製作する予定です。

このブラウンのA4タテ型は通常よりマチが薄い8cmタイプ。通常は10cm。マイナス2cm。そのこだわりオシャレすぎます。

今月の台本カバーはネイビー×キャメル

ペン挿しで開閉をロックできます。毎月のようにセミオーダーが続く台本カバーですが、ギフトの方が8割くらいのようです。

こちらはネイビーの文庫本カバー

革製の鍵のしおりがアクセントに。

The COBRA BUCKLE  その名もコブラバックルです。お客様のご要望で取り寄せてみたのですが、使用感はものすごくいいです。耐久性を考えて作らているアウトドア向けですが、革バッグとの相性も良さそう!ということで早速試しにワンショルダーにしてみました。

【今月のリペア】

合皮のショルダーを本革に交換。根革はタッチアップのみです。合皮は劣化が激しいので見るからに悲しくなりますね。これで末永くご使用いただけるでしょう。

こちらは2台の長財布をタバコケースにリメイクです。

完成したのはこちら。タテ型とヨコ型です。

もともとのお財布も年期が入っていてリメイクは 失敗が効かないのでなかなか勇気のいる作業です。慎重に解体するところから始まります。手縫いで進めました。

ギフトシーズン突入ということでウエブストアや実店舗では早くもクリスマスラッピングが続いています。新登場のヌメ革の紙袋のような革袋とA4ファイルのセット絵コンテパッドの2020限定バージョンも登場しました。先に新発売した革のトリポッドチェアも好評です。

ショコラ・ダ・ファミリアさんとのコラボ企画。チョコと革小物のギフトセットは12月1日~12月25日まで期間限定で販売がスタートします。楽しみです。

私自身そこまでスイーツ好きなわけじゃないけれどこのチョコは特別。優しい気持ちになれます(もはや必要かもです)

(常連様 FILE No11)

そこはさながら大人の秘密基地…。初めて彼のアトリエに行ったとき頭にいっぱつくらってしまったのです。 ショップのように並べられた革靴にブーツ。カウンターには靴磨きの道具が美しくディスプレイされ、奥の棚にはUSコンボイっぽいトラックのプラモデル軍団が並び、壁面にはロードバイクが掛けれていて、奥の部屋には自作の真空管アンプに大型スピーカー。一眼レフのカメラが置かれていた棚の壁には風景写真を造作したアートな写真が飾られていて…。ごじぶんの作品だそうです。ガレージには木工の工具や棚板がすぐに作業できる状態になっていてテーブルや椅子なども自作されるそう。そんな趣味多彩なKさんが次にハマってしまったのがレザークラフト。お店にいらしては革や金具を購入されたり、時に作品を見せてくれたりするのです。手先の器用なKさんは何より手縫いが好きなようで長いショルダーを一針ずつ縫っている時がとても楽しいそうです。欲しいものが出来たらどうやって作ろうか作り方を聞きに来る眼はまるで少年のようです。

チョコとレザーの甘い関係

シンプルな革小物とチョコレートの甘い関係の相乗効果は、贈り物に意外性をつくかもしれませんよ。 2019年の冬のギフトは CHOCOLATE DE FAMILIA さんのチョコレートと革小物を一緒に贈りませんか。

抹茶やほうじ茶、ゆずなどの和風フレーバーも人気のカラフルチョコは全部で10種類。それぞれのフレーバーから楽しい時間が始まります。

一日の始まりに。午後のティータイムに。お疲れ様の代わりに。

チョコのサイズは3種類。

ほんの気持ちな プチカップ(10個入り) 350円(税込)

クリスマスツリーのような ツリーサイズ(22個入り) 860円(税込)

ちょっぴりゴージャスな ボトルサイズ(37個入り) 1.500円(税込)

今回は期間限定販売として

ヌメ革のコースター2枚と革のお皿がチョコが一緒になったギフトセットは3.150円(税込)~4.300円(税込)

この季節好評のコーヒーカップスリーブや紙袋のような革袋などお好みの革製品とチョコを一緒にすることで季節のギフト感が増しますよ。

クリスマスキャンペーンとして革小物と一緒にご注文下さると合計金額より5%OFFさせていただきます。

(※通常通りご注文後にこちらより金額修正したものを改めてメールにてご案内させていただきます)

もちろんチョコレート単品でのご注文も大歓迎です。年末年始のなにかと人が集まる時期…。

とっておきを自分用に。

プチサイズを皆さんへ。

ツリーサイズを家族へ。

ロングサイズをパーティー用になどなど。

大量のご注文の場合はお気軽にご相談ください。

12月1日よりウエブストアより販売開始です。もちろん実店舗でも。

お世話になったあの方へ。大切なあの人へ。日頃の感謝の気持ちを込めて。この冬おすすめの革小物と一口サイズのチョコレートをギフトセットにして、あなたに代わってお送ります。

素朴で優しい一粒のチョコレートは、お口の中ですっと溶ける口どけがなんともいえない幸せな時間となることでしょう。

セットになった紙袋のような革袋とA4ファイル

届いたばかりのヌメ革の下地処理をしていた私のもとにふらりとトモダチがやってきたのです。

トモダチといっても私が勝手にトモダチと思っているだけで相手はどう思っているかはわかりません。話しかけてはみるのですが無口なようで…。 愛想は悪くないのですが 。ただ静かに私の仕事を見守って帰っていくのでした。

そんなことが何度か続いたある日のこと。いつものようにふらりとやってきたトモダチ。トモダチは私に言いました。

「自分の相棒はいつもボロボロの紙袋を持ち歩いていた」

仕事で使う書類ケースを探すために家を出ていったきり戻ってこなくなったと。トモダチは書類ケースが見つかれば相棒は戻ってくるのではないかと言う。

そこで私は考えたのです。

ヌメ革の紙袋のような革袋とA4ファイルをセットにしてみようと。

なぜセットにしてみたかって? 

トモダチの 相棒にとっては一石二鳥。…のはず。丈夫な革袋と書類ケース。

という、妄想ファンタジーはさておき、トモダチは本当はしゃべりません。

ネコだからしゃべれません。でもトモダチなのは本当です。今もふらりと会いにきてくれるのです。

以前よりただの袋として販売していたのは豚革バージョン。 A4ファイルとして販売していたのは牛革のオイルレザー。 どちらもじわじわと人気のアイテムですが、このふたつをセットにしたことであらゆる仕分けという外敵から身を守ることができるでしょう。

鷲掴みだろうが小脇に抱えようがそれはあなた次第なのです。あなた流で。

無染色のヌメ革はシンプルでありながら より深く自分らしい経年変化を楽しめるまさに育て甲斐のある革製品です。無垢から飴色へと変化する様は何とも言えません。

革袋のサイズはクルクルと巻いた下あたりでA4ファイルが入るA4タテ長サイズです。開口部にはホックもマグネットもつけていません。金具レスです。あえてシンプルに。書類ケースもA4クリアファイルがすっぽり入ります。

新登場記念に数量限定ですが、今だけオリジナルレザークリームをプレゼント中です。

ウエブストアにて手に入れてくださいね。

革好きのあの方へ。

そして自分にも。

2020年バージョンの絵コンテパッドケース

絵コンテパッドケースの2020年バージョンが完成しました。

ずっと探していた色の革がようやく入手できたので、絵コンテパッドケースを作ってみました。栃木レザーのオリーブは大人っぽく落ち着いた表情でありながらもさりげなく個性を引き立たせてくれます。

大人渋い…というのがぴったりなコンテケースです。定番アイテムはナチュラル、ネイビー、ブラウンの3カラーですが、こちらは数量限定での販売となります。

撮影業界の方のニーズの多いこちらの商品ですが、最近ではイベント関係や建築関係、営業職の方やお子様の学校のプリントを収納したりと様々なシーンでご使用いただいております。A4ファイルを挟んでペン挿し付きですのでサッと書き込めたり持ち運びにも便利です。

ベジタブルタンニン鞣しの牛革は、美しい経年変化をお楽しみいただけます。

ウエブストアにて販売開始しました。クリスマスのギフトにも好評なアイテムです。

スーパー・エキストララージ・トートバッグ

彼のこだわりがギュッと詰まった“ スーパーエキストララージトートバッグ ” の完成です。

 

存在感のある仕上がり。

黒とキャメルのコントラストはなかなかの上級者なカラーチョイスです。

完成形がイメージできないとお選びにならない難しい色の組み合わせです。そこにオール真鍮金具がアクセントに。

 

 

イメージを形にするのは参考のバッグをもとにまずご要望を伺ってラフ図を描くところから。

ラフ図をもとに修正をかけて、

生地をカットして各パーツごとに製作。途中変更もありつつ…。

 

本体だけでこの大きさ。結構重いです。

 

底板はやむなく手縫いで。

 

いよいよフィニッシュへ。ファスナー取付です。

 

幅40cm×高さ43cm×奥行25cm

このサイズ感なら今までも経験のある大きさですが、やっぱり立体になる前は相当な大きさになるわけで…。立体になるとますますミシンが入らなくて後半は手縫いとなるわけで…。帆布といえども、革ほど硬くて…。わかっていても心折れる寸前の格闘です。

本体がパラフィン加工の帆布9号、前面に栃木レザーの外ポケット。ショルダーにはコール織テープに黒革のW使い。ショルダーの長さも調整可能にして。

肩当パッドも必要です。

底板にはラミネート生地で防水と底鋲。本体の底に近い部分にはハンドルも。

背面側にはスーツケースのキャリーカートのハンドルが通せるようにマジックテープでの開閉。

内部のオープンポケットは10cmの奥行きでそれだけでバッグです。ファスナーポケットもワンショルダーバッグの大きさ。

機能性はもちろん丈夫さにもこだわりました。耐久性にもこだわって通常使わないのですが、ほつれにくい糸を使用。

 

 

大きけりゃいいってもんじゃない。いえ、大きいからいいのです。彼には必要な大きさなのです。

そこに入れたいものがこの容量なわけで重量もかなりのものになります。

 

 

 

サイズ感が伝わりにくいかもしれないので…。

 

働く男の道具シリーズ。メイクさんのお仕事道具一式が詰まっています。

今回もいいものを作らせていただきました。ありがとうございます。

今年一番のインパクト大賞です。

夢が詰まったバッグ

そつなくオシャレを極める人…。というのがぴったりな方だと思いました。

紙袋のような革袋のセミオーダーでこれほどまでにカラフルなオーダーは珍しいところ。

グリーン、赤、白、黒、イエロー。5色をセレクトされ、オリジナルのロゴをスタンピング。

我要实现梦想。

中国語で夢を叶えようといった意味があるようです。

 

 

 

開口部分をギザギザカットに。

縫い目を外に見せない仕様にというご要望でした。

 

細部にわたる、ディティールへのこだわり。

形にないものを形にすることで目標に向かって一歩近づくような…、

そんなエネルギーを感じる紙袋のような革袋たち。

 

その人を表現する個性として演出する一台となってくれることでしょう。

小さな革工房物語 2019.10

10月に入り、ここ東京では毎週末のように雨が降っています。束の間の秋晴れにはどこかへ飛び出して行きたくなりますが、ありがたいことにウエブストアからのご注文が続き、遠方からのお客様も多くご来店くださり活気良い1ヶ月となりました。

 

(常連様 FILE No10)

暫くぶりに彼女はふらりとやってきた。頼まれていた革紐を編んだものをやっと取りにきてくれた。しばらく来れなかった間の積もる話をしながら彼女はキープしていた革の端切れを眺めながらパスケースとキーカバーを作っていった。そんな簡単に革を組み合わせてサクリと作ってしまうなんて感性で生きている人なんだなぁと思った。

あれは6年前。お店をオープンした数日後のこと。お母さんへのバースデープレゼントにと魚のカービングのウォレットを買ってくれたのは彼女の娘さんだった。その春から小学生になるんだと言っていたのを思い出した。時の早さを感じずにはいられません。

そういえば、この秋、花が散ってから金木犀のピークが終わったのを気付いたワタシです。

 

さて、こちらは包丁ケースのオーダーです。

レザーと帆布の組み合わせで革紐で巻きとめるタイプです。

 

泊鉈ケースのオーダー

手作りですので130匁でも若干サイズの誤差はありますので、現物をお預かりしての製作が確実です。

包丁ケースも鉈ケースもウエブストアにはアップしておりません。気になる方はお気軽にお問合せ下さい。

 

こちらは活躍しそうなアウトドアでスタッフバッグ。バックパックの中に小分けに収納できる角形ポーチです。止水ファスナーが決め手です。

前回に続いて小さいタイプでのリクエストでした。

 

こちらはウエストバッグのようなヒップバッグのような道具袋のような…。

その正体は、台本バッグです。

一年前に1台目を製作。今回が2台目です。

手染めにて仕上げたブラックはよく見るとムラ感もあり使い込んだ時が楽しみな一台でもあります。

 

 

台本カバーのセミオーダー。

グレーの革にイエローのポケットがアンニュイ。

 

 

こちらはお持込みの黒革のトートのリペア。内部の内張りの革が破れてしまっています。

接着にて修復後、破れてくる恐れがあるので両側面にガード的な革張りのボードを上から貼りました。

外装もオイルメンテをしてアップです。

 

ペタンコトートの改良版です。

左側のペタンコトート・ミニが完成してすぐにロングのオーダーをいただきました。

ペタンコといっても底マチが8cmと見た目以上に収納力があるのです。

 

こちらはペタンコトート・ミニにショルダーを付けたセミオーダーです。

ナチュラルのヌメ革にブラックのハンドルとショルダーが渋く決まっています。

 

【今月の紙袋のような革袋のセミオーダー】

ショルダーと開口部にホックを付けたもの。

ほんの少しだけ大きさが違うセミオーダー。作り立てが左側。エイジング後が右側。同じナチュラルでも違う表情です。

牛革で作った、小さめ紙袋のような革袋。内部にオープンポケットとホックをプラスしてます。

脇は手縫いで仕上げていきました。

 

牛革の紙袋のような革袋・A4タテ型のセミオーダー。赤・グリーン・ブラック・イエロー・白の5台は集合するとインパクトありです。

 

【今月のレジ袋のような革袋のセミオーダー】

こうやって見てもサイズ感がわからないものです。

これならどうでしょう。ロングタンクトップサイズほど。 薄手で柔らかなので使い込むと持ち手辺りはヨレッとしてくる…。そうなってくるとたまらないものです。

 

今月はレザーショーを観に行ったり、講習会に参加したり、バスキア展に行ったり、グレイグレイドロウにノックアウトされたりと刺激的な毎日でした。

 

後半は超大型のトートバッグの製作にブラックホールに吸い込まれたように出てこれなくなってしまいました。来月の中旬まで出てこれない予感です。

 

最後に…。

この度の台風15号、19号の被害に遭われた皆様には

心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復旧をお祈り致します。

 

台風19号の去った翌週に世田谷のボランティアセンターへ行ってお手伝いをさせていただきました。多摩川沿いを一歩住宅街に入ると浸水したマンションでは災害に遭った家財の運び出しをやられていました。私も何事も他人事とは捉えずに、今の自分に出来ることを微力ながらやっていこうと思っております。

 

紙袋のような革袋の在庫について

【紙袋のような革袋の在庫について】2019.09.29

ごめんなさい。

豚革の黒とライトブラウンの革の在庫が底を尽きてしまいました。

定番アイテムは在庫限りとなります。

セミオーダーもお受けできません。

イエローとナチュラルでしたらセミオーダーでの製作は可能です。

 

紙袋のような革袋の為の薄くてパリっとした紙のような質感の革を製造しているタンナーさんの廃業に伴って今後の革を入手することが困難となりました。幾度となく原材料の危機に直面してきましたが、ピンチはチャンスとして商品に見合う革を大捜索中です。

 

なお、牛革の紙袋のような革袋は在庫もセミオーダーもお受けできます。

 

ご迷惑をおかけしますがご理解のほど宜しくお願い致します。

小さな革工房物語 2019.09

私はカウントダウンが苦手です。

〇〇まであと何日…。

周りからあおられているような焦らされているような、ペースを乱されている感じが苦手なのです。ハロウィンまであと何週間とかクリスマスまであと何ヶ月とか。仕事上、イベントの戦力としては情報として必要だし、心構えとしては大事かもしれません。

大抵の〇〇まであと何日…というのは協調性が欠けて逃げ出したい衝動に駆られてしまいます。

運動会まであと何日…。

これはお腹が痛くなります。

ワールドカップまであと何日…。

熱心なラグビーファンじゃないのにルールを知っておかなくてはとか思ってしまいます。

旅行まであと何日…。

数日前からフライト時間に遅刻したりパスポートを忘れたりする夢をいまだに見る癖があります。

増税まであと何日…。

これが一番厄介でした。

何日どころか9月に入ったとたんにメディアは一斉に増税特集です。

買い控えを阻止しようと増税前セールとかキャッシュレス対策に向け端末の無料配布のセールス電話。増税がスタートするとカードで買い物をするとポイント還元されるので、今買う必要はないとネット通販はこの時期大きな打撃です。

買い控え、買いだめ、軽減税率。

生活に関わることは仕方ないとはいえ、売る側も買う側も制度に躍らせれているのです。

それでも仕事の売り上げにはシビアに数字に出た9月。私は踊らされずに次への対策を考えるのでした。

5%から8%に増税された時にはそれほど影響は感じなかったのですが、今回はウエブストアでの購入数が驚くほど減りました。その反面、9月後半はセミオーダーやフルオーダーが殺到。やっぱり9月中にということなのでしょうか。

 

【今月のワークショップの様子】

毎回わりと直前に上京してくる弟です。今回は愛猫への首輪をサクッと製作。

こちらはプライベートワークショップ。自転車のワイヤーロックに巻く作業。お持ち込みの革をカットして黙々と手縫いで製作です。

これ、簡単なようで難しいと思いました。ぴったり作ってもゆるすぎても使い勝手は変わりそう。程よく緩やかに縫うことで理想のシェイプになったようで何よりです。

【今月のメンテナンス】

セミオーダーで製作させていただいたヌメ革の紙袋のような革袋のA4ヨコ型ですが、とても大切にお使いいただいていたのに、うっかり赤いペンキが付いてしまい、ご自身で途中まで取ってみたものを持ってきてくれました。赤いペンキはなんとか取れましたが、こすった時のシミが若干残ってしまったので、目立たなくなるまで全体をオイルインしてみました。

 

こちらはこの夏の湿度でカビてしまったのでしょうか。黒いバッグ全体に白い斑点が。全体をクリーニングしてオイルアップして、防水処理を施しました。

もう何年も使ってくれているお財布のメンテナンスでお預かりしました。

きれいになったついでにもう一台製作。

ネイビーとナチュラルの組み合わせって好きなんですよね。

 

【今月のリメイクバッグ】

お使いのバッグを新たな形にというご希望でした。総重量800gから400gへの減量です。重いのってつらいですよね。

 

マチ部分を省き、1.5周りほど小さくなりました。金具使いを減らした分軽くなって使い勝手も良くなったでしょう。

【今月のフルオーダー】

都会のビルの屋上から太い眉毛の男が寝そべりながらバッグから組み立て式のライフル銃を取り出したら、そう…、それはもう確実にスナイパーです。スナイパーの為のライフル銃バッグです。嘘です。

右側がすし屋のご主人様がその昔に使っていたという包丁バッグです。柳刃包丁もすっぽりの60cmの長さです。

新たに新調させていただき光栄です。

【今月のセミオーダー】

絵コンテパッドケースのセミオーダー。

グレー×イエローはポケットやパーツにキャメル、グリーン、レッド、ブラックという多色使い。

ブラック×レッドはパキッとバイカラーで攻めた印象に仕上がりました。ご自分用に新調とギフト用ということで、いつもご注文下さりありがとうございます。こんなカラフル使いが似合うのは(選ぶのは)H様以外いないこと間違いないです。

こちらは台本カバー。シンプルなオイルレザーのナチュラルにワンポイントグリーンのポケットをチョイスされました。

こちらは文庫本カバーのセミオーダーです。いわゆる早川サイズは久しぶりです。

選ばれたグリーンの革は手の温度などでツヤよくエイジングすることでしょう。

 

【今月の紙袋のような革袋のセミオーダー】

こちらは紙袋のような革袋のセミオーダーです。ナチュラルの豚革。左側が定番サイズのA4タテ。右側がセミオーダーのB4サイズでグリーンの持ち手カバーがアクセントに。

下段の左側はマチを2cm短く8cmに仕上げたセミサイズ。オリーブブラウンとでも言いましょうか。ヴィンテージ感のマットな風合いが最近のお気に入りの革です。右側は栃木レザーのブラックで製作したA4ヨコサイズです。お仕事用のサブバッグとして活躍してくれそうです。

 

【今月の思いつき製作】

以前好評だったぺたんこトートに合う革になかなか出会えず、底マチ仕立てを改良してぺたんこトート・ミニを試作してみました。薄めのヌメ革はパリッとしていてイメージにはぴったりでした。引き続き短い持ち手でロングタイプも作ってみます。

カラフルなスパイラルブレス出来立てでーす。(パン屋さん風に)

線彫りを施し、手染めし、手縫いにて仕上げてあります。留め具なしのブレスレットはフリーサイズで男女兼用。オーダーの合間に定番アイテムの在庫製作です。

 

(常連様 FILE No9)

毎週土曜日の夕方ころに「邪魔しにきたよー」と言っておやつを持って遊びにくるMさん。以前トートバッグのオーダー中、完成するまで毎週ご来店かと思いきや、それ以降もお立ち寄りくださいます。彼のインテリジェンスの高さにはついていけないので忙しいときはそれとなく相槌を打っていたとしても気が付いたら彼のペースに引き込まれて話し込んでしまっているのです。常に冷静なMさんですが時に見え隠れするブラックさを引き出させてみようとする悪い私がいます。

今月も最後まで読んでくださりありがとうございます。

 

最後になりますが、9月の関東を襲った台風の被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。

陰ながらですが、出来ることからコツコツと応援させていただきます。

2019年のワークショップ

今年はワークショップにパワーを注げないほど製作に追われていたこともあり、プライベートレッスンの様子をなかなかアップできていませんでした。一気見せですみません。

ちょっと番外編ですが、常連のK様はレザークラフトを趣味とされていてご自宅で製作されています。

一眼レフを持ち歩くのにケースとカバーを作成。

お持ちのデニムを解体してエプロンをリメイクされたり。ご自分の身の回りの革小物から周りの方からのリクエストにも応えてなんでも作られています。革や資材や工具をここへ買いに来て、作品をみせてくれたり、細かな作り方を熱心に聞かれたり。なによりも一針ひとはり、手縫いでコツコツ縫うのがお好きなようです。

 

他にもプライベートでレザークラフトを始めた方や思い出したようにいらっしゃる方など様々です。

 

 

 

まったく革を初めて触るというM様。まずはヌメ革に刻印を打刻するところからスタート。残った時間で革紐を編んでみました。

 

 

その後もペンケースやファスナーポーチなど。不定期にレッスンへ。本当は徐々に難度が上がるようにカリキュラムを組んでみたいのですが、時間の制約がある中で通われているので作りたいものを優先して。

 

夏休みの自由研究に長財布を作りに来た常連様のお子様。小4にしてイメージがしっかりと固まっていて何としても立派な長財布を作るとその意気込みは立派なもので、毎日のように通い続けていました。しかしそこは小学生の集中力との戦いでもあり(笑)短時間勝負でしゃべりながら作業。静かだと思うとスマホでゲームしてるし(笑)とにかく夏休みが終わるまでに完成できるかがこちらが焦り始めたり。

 

なんとか完成したのはこちら(汗)

8月31日なんとか間に合いました。ほっ。

 

 

これをきっかけに来年からは夏休みの自由研究の為に工房を自由解放してみようかなと企んでみます。