刻々と変わるこの1ヶ月の情勢と連日の報道の在り方にぐったりしている人も多いはず。今後どうなるんだろう…と誰もが思うところ。イベントの中止や株価の急落など経済にも影響が出始めてトイレットペーパーがないと報道されれば 次の日には近所のスーパーの棚は空っぽになるという事態に。
ウイルスじゃなくてパニックが蔓延している。
ヒトの心理が一番怖いですね。「正しく怖がる」という言葉は見えない恐怖に対する不安感をあおる言葉にしか聞こえない。いっそのことニュースやワイドショーを観るのをやめてしまえばいいのかもと思うほどに。ほんの少しでいいから安心感を見出す報道を望んでやまないものです。興味を引くためのふざけた動画やアジア人というだけでバッシングしたり偏見や先入観から不当な差別をする人とか行き過ぎていて理解できない。
こんな時こそカームダウン。
目を閉じて。深呼吸を。 冷静な判断と行動を。 相手の立場に立って物事を考えるべきだと深く思うのです。買い占めやデマに振り回されないように。
春はすぐそこまで来ているはずです。 そう、冬は必ず春となるのです。
私はひっそりと春を探しながら 粛々と日々の製作に勤しむばかりであります。
(みんな思っている当たり前のことを書いてしまいました…)
それでは今月の製作の様子などを。
【今月のフルオーダー】
ソフトカバーをお持ち込みしていただき、それをもとに立体成型するのですが、これが割と持久力のいる作業なのです。本革は形状記憶の特徴があるので、ぬらしたヌメ革を木型の入ったソフトカバーに沿わせて立体的に成形していく。ぬれているので傷がつかないように慎重に。
名刺入れ2種。 大容量タイプはグリーンの革で。
ビジネスタイプはブラウンとブラックにレッドの革を差し色にして。その人らしさの個性がさりげなく出た名刺入れに仕上がりました。
常連様のM様より140φの大判のコースターのオーダーです。
カットした革をご自身でオイルインしてから丸くカット。 接着なし、麻糸を手染めしてミツロウでロウビキして、最小の細かい縫い目で細い糸で手縫いという かなりのこだわりを課せられて出来上がったコースターはスルスルと滑らないので、合格をいただけませんでした。 ワイングラスをクルクルとすべらせる時に滑らないそうで…、レザークリームからやり直しだそうです、、 彼のこだわりようったら私にはかなわないものです。 そして翌週に完成したコースターを持ってこられました。これで心置きなくワインを楽しめるということですね。
コインケース にヒートペンでの手描きの名言を入れたギフトとして 店頭でご注文いただきました。
紙袋のような革袋のブラックが終売になってしまってはや、数ヶ月…。 いまだやまない再販のお問い合わせになんとかお応えしたく自分たちで手染めしてみました。 2月15日(土)だけの限定販売日には お目当てのウォッシュドブラックを手にされた方の 喜んでくれた事が何より嬉しかったです。 今後も少量ですがオーダーの合間に染色して 生み出していきますので、気になられた方はお気軽にお問い合わせくださいね。
【今月のセミオーダー】
紙袋のような革袋の 持ち手くり抜きタイプのナチュラルバージョンの セミオーダーです。 クラッチのように半分に折ってお使いになりたいとのこと。エイジングが楽しみです。
スケジュール用の手帳カバーのセミオーダーです。栃木レザーの赤茶とボルドーが品良く仕上がりました。
今回はブラック×オレンジという なんともパキッとした男前な仕上がりになりました。 絵コンテを持つ現場で大活躍してくれるのを
ウエブストアからのご注文以外にも大量のご注文に追われていました。
これだけ揃うと圧巻です。 1度に19台という大量のご注文もいただきありがたい限りです。 4カラーの革×8色のステッチカラーで19人19通り。
フルネーム刻印のネームタグを内側に縫い付けました。
それぞれのシーンでのご活躍をお祈りしております。
・タッチアップメンテナンス です。いつもビジネスバッグをお持ち込みくださり メンテナンスをさせていただく大変お洒落な社長様。 革製品を長く大切に使われていることに尊敬してしまいます。
とても懐かしいレジ袋の初代を久しぶりに見せていただきました。何より健在だったのでうれしかったです。
とても賑やかだった日の一枚です。全員おひとり様だったのでどうやって接客しようかと泡を吹きそうになりました。
今月は この自粛ムードなご時世にわざわざご来店下さったお客様には感謝しかないです。ウエブストアやお問い合わせメールやお電話でも結構ですので どうぞ無理なさらず ありとあらゆる方法でご利用くださいね。