小さな革工房物語 2021.04

そこは通勤の人が駅へと向かう道。常連さんやそれを目当てにわざわざ探して来てくれる住宅地にある小さなお店の小さな革工房。

日々、お客様と話し、革と語らい、スタッフと盛り上がり、良い物を産み出していく。そんな日常を取り戻すことにしました。今回の件で皆様になんとかお応えすべきだと必死でしたが、自分たちのやり方を見失いかけたので、それではダメだと足元をみました。

やれるやり方をしよう。それが自分たちのものづくりだと改めて気付かされました。

セミオーダーもフルオーダーもワークショップやリペアもすぐには無理ですが、できる状況が整えば再開します。

今後の受注体制についてお知らせすべきだと思い計画を練っていたのですが、計画通りいかない事もあるわけで…。毎日がイレギュラーなのが私たちの今までの日常でしたから今の目標は元の状態に戻す事です。

3月31日に見た空。#大空を見上げよう

お昼なのに、初めましての方とスタッフとルーツ君たちとみんなで空を見上げに行きました。追われる日常にふと見つける非日常が大好きです。

紙袋シリーズの今の革の在庫が尽きてしまうという問題が去年からありました。新たな革と出会うまでヒヤヒヤする日々だったのです。今の仕入れ価格では手に入らない事と紙袋に見合う素材かどうかということ。出会わなければこれでおしまいになるのかもと悶々としていましたが、ピンチはチャンスとでもいうのでしょうか。今まで以上の価値のある素材に出会えたような予感です。この素材で早速、試作を作り、エイジングの様子を見守っています。

今月は久しぶりに去年のサポートスタッフ、全員に戻ってきてもらいました。

1月からの緊急事態宣言期間中は遠慮してもらっていたのですが、私たちの非常事態でしたので本当に助けてもらいました。私の慌てっぷりをよそにみんなハツラツと笑って癒してくれて。サポートスタッフだけでなくその友人の方々にも。またご近所の方や常連の皆様にもご心配をおかけしました。言葉では言い表せないくらい感謝の気持ちでいっぱいなのです。

受注予約のお客様でお伝えしている納期よりもなるべく早く上がるように努めておりますが、お店やウエブストアにも在庫をあげたいので先に商品が上がっていてもお許しください。

在庫のない商品もあるかと思いますので不明な点やご質問などはご来店の前にお気軽にお問合せ下さいね。

緊急事態宣言の期間中は臨時休業とさせていただいておりますが、解除後には通常通り、月・水・金・土の12時~18時までの営業に戻します。

今月もいつも通り、リペアやセミオーダーにフルオーダーや台本カバーなどをこなしつつ、ワークショップの延期やお待たせしてしまった皆様、きちんと元の体制に戻せるようにしますので、どうか生暖かくよろしくお願いいたします。