モスグリーンのレザーエプロン

モスグリーンにも色々ありまして。明るめから暗めのグリーンもあればツヤ有から艶なしまで。理想のモスグリーンに出会うのはなかなか難しいものでしょうか。ましてや毎日使う革用品。実用的にもデザイン的にも少しでもしっくりくる相性の良いものであればと。オーダー品であればなおさらそう思うわけです。

丁度オリジナルエプロンのカタログを作成中の頃にご来店にてセミオーダーされたのは、モスグリーンのロングエプロン。

その中でもお客様の選ばれたのは栃木レザーのモスグリーン。吟面の艶有りの仕上がりは美しく張りがあるのが特徴です。しかしこのままを仕立てては硬さがあるので確実に動きづらいというのが気になりました。

そこで薄めの革を濡らして絞り柔らかくなるまで揉みこむことでしなやかさを出しました。モミモミすることでかなりのしわが出てしまいますが革の両面をアイロンでプレスして下地処理を施すことで大きなしわをなくして仕上げにオイルインして革を柔らかくしてから艶出しにミツロウクリームを刷り込んでツヤ感と撥水処理をしてみました。今回ご使用になる方は飲食関係の方ということでなるべく飲食物に無害な方法で仕上げたかったので仕立てるまでの工程に時間を要しましたが理想的な質感に近づいたと思います。

 

働く男の道具シリーズ。革のエプロン。完成です。あーっ。カッコイイ。エプロンがっ!すれ違いざまに出会ったら私だったら振り返るし、正面からエプロン姿が目に入ったら三度見してしまいます。

モスグリーンにブラウンのポケットとナチュラルカラーのショルダーにグッときます。油やシミを吸い込んでそれが味となり経年変化が楽しみなタイプの革に仕上がりました。

仕事中に身につけるオールレザーのエプロンは軽くて動きやすいことと着脱のしやすさが絶対条件なのです。

肩への負担を軽減すべくバッククロスタイプのショルダーを基本としてウエスト部分で革紐を結んだり、金具での着脱が出来るものとしています。エプロン本体のフォルムも体を締め付けすぎず少し余裕があることで動きやすいことでしょう。

2月は5着の帆布のロングエプロンと2着のロングエプロンと3着のショートエプロンと計10着製作していました。

早くオリジナルエプロンの基本タイプを完成させたいところですが、なかなか時間が取れず3月になってしまいました。

アウトドアシーンや美容師さん。クラフトマンやガーデナー。多くの方にご愛用くださっている革のエプロンですが、日本中の働く人たちに革をあしらったエプロンで埋め尽くしたい妄想に入らせて頂きます。はい。