革に囲まれてvol.7

7月に入ってから戻り梅雨かのような雨の日が続いた東京。気温と湿度が右肩上がりでまるで亜熱帯のジャングルの中にいるよう。目的地に向かって歩くも途中でワニの潜むマングローブの沼地にはまり、一歩ずつ足元を確かめながら進んでいく。

竹林に足を取られてしまい役に立ったのはこのオーダーの竹鉈ケース。

美しく光る革の断面(コバ)に光があたり反射する方向を見ると

そこには“革り小物” という文字が浮かび上がっていたのでした。そこが目的地だと確信した私はバッグパックを背負い歩み始めたのです。

このバックパックはトートにもショルダーにもなる優れもの。

過去のブログをご覧いただきオーダーしてくださいました。

これがあればもう怖いものはないとばかりに私の歩みも早くなる。

途中で「今月のセミオーダーは肩掛けにポケット付きなのよ~」と鼻歌交じりの女性が通り過ぎて行ったと思ったら目の前に色違いのバッグを提げた2人があらわれた。

2人はどちらのバッグが欲しいかと聞いてきた。私はどちらも捨てがたいが他の色も見てみたいと言うと2人は他の色も用意するからと言ってその場を去っていった。

ふいにこびとたちの行進かと思いきや小さめ紙袋のような革袋たちだった。革袋たちが差し出したのは革で出来た携帯灰皿だった。なんでも特別なオーダーとのこと。

手のひらサイズのその小箱に導かれ…

ようやくたどり着いたのはすっかり日も暮れたころ。7月、8月は夜8時までのナイト営業ということでなんとか間に合ってよかった。

新しいエプロンをまとったスタッフたちが次々と出迎えてくれた。

聞くところによるとベースはネイビーの帆布にそれぞれがポケットやショルダーを製作の合間に自作されたそうです。

そんな妄想にも駆られるような夏を体感したのでした。

…なんてことを言ったりしてますが7月は初めてのナイト営業を試みました。

駅からの道の途中で暑くて倒れてしまっては大変ですから少しでも日の落ちる頃なら歩きやすいかと。8月は夏季休業となる為、駆け込みでのご来店をありがとうございました。8/1~8/21までの夏季休業中、ウエブストアでは紙袋のような革袋・ナチュラルが10%OFFや小さめ紙袋のような革袋・ワイルドタイプを期間限定で再販予定です。また、実店舗のみで販売していた紙袋シリーズのイレギュラーなタイプを3週にわたって週替わりで販売したり、ちょっと嬉しいノベルティなども企画してまいりますのでどうぞお楽しみに。