小さな革工房物語 2021.10

10月。秋本番ですよ。朝晩の空気がひんやりとしてきて、昼間の穏やかな陽気に気分もよくなってくるころ。みなさんも秋を満喫してますか。

まずは『食欲の秋』   ですよね。

季節のお便りと共に嬉しい秋を届けてもらいました。茨城の栗。静岡のみかん。

鹿児島の安納芋。 旬のものってみんなの目の輝きが違います。それだけでテンションが上がり気味。ありがとうございます。


『行楽の秋』というのは違うのかもしれませんが…。

10月最初の週末はジャパンレザーアワードを観に行ってきたり、翌週は美術館へ行ったり、久しぶりに外食に行ったりとあっという間の1ヶ月でした。 今までどこにも出かけていなかったので沢山の刺激はいいリフレッシュにもなりました。

さぁ、世界地図を広げてどこへ行こうかぁ~。なんて妄想の旅へ。こちらはオーソグラフという新しい世界地図を一枚革に描いたものをバッグに仕立てて欲しいというご要望で製作したスーパーエキストララージサイズのオーダーでした。


そして『芸術の秋』

こちらは以前セミオーダーをされたお客様がお描きになったもの。たしか…フランダースの犬の舞台になったヨーロッパの風景だとお聞きしました。地の色を活かした技法にうっとりとしてしまいました。


さて『文学の秋』はいかがでしょう。

紙袋のような革袋のワイルドタイプのB4ヨコにスペイン語での文字入れを。 (アートワークとしてヒートペンでお好みの言葉をお描きしてます)

Caminante no hay camino, se hace camino alandar. 旅人よ、道はない。歩くことで道はできる。(アントニオ・マチャド)

Yo no busco; yo encuentro. 探すのではなく出会うのだ。(パブロ・ピカソ)

Siente, no seas un maquina de penser. 感じなさい、考える機械になってはいけない。(エンリケ・ミレ・マグダレーナ)

Donde una Puerta se cierra, otra se abre. ひとつの扉が閉まれば別の扉が開くものだ。(ミゲル・デ・セルバンデス)


『クリエイティブな秋』というところでは、スタッフやいろんなジャンルの人たちがお店のショッパー作りに参加してくれました。

こちらは紙袋のような革袋の素材の豚革の漉いたのこりの床革で廃棄せざるを得なく、もったいないのでショッパーとして製作してみました。

なんちゃって作品展のように展示しておりますが、ご希望のお客様にお値段をつけていただきご購入いただけます。売上はまとめてユニセフと国境なき医師団に寄付の予定です(実店舗にて後日報告させていただきます)

お会計時に「お持ち帰り用の袋は〇円になりますが」なんてやり取りがよくありますよね。あんな感じをイメージしてみました。


『スポーツの秋?』というと無理やりですが、体を動かすのも大事ですよね。

泊鉈のケースにはツーリングレザーを使用してみました。

跳び箱の踏み台をイメージして作ってもらったスロープです。お店の入り口の新しい顔としてRoots project Tokyoさんに製作してもらいました。彼は廃材を再生した循環をテーマとした温もりある作品作りをされています。12月頃にも店内に作品を持って来てくれる予定ですのでお楽しみに。


最後は『音楽の秋』です。

タイトル「音楽と革とコーヒーブレイク」

今月から店内のBGMやギフトラッピングにもプレイリスター 選りすぐりの曲をお付けしています。こちらはRATSEL RECORDS(レーツェルレコーズ)というプレイリスターの方にお願いして作ってもらっています。日常のBGMとして新鮮な音楽は心地よい気分になりますよ。Apple music(アップルミュージック)やSpotify(スポティファイ)などでぜひフォローして聴いてみてくださいね。


【今月の台本カバー】

組み合わせ次第で全然違う仕上がりになる台本カバーはオリジナリティある1冊ですよね。今月はご自分用とギフト用が半々くらいでした。


【今月の紙袋のような革袋のセミオーダー】

春の出来事からのセミオーダーなどがようやく落ち着き、お問合せをいただいていた分の製作にようやく取り掛かれるようになってきました。

牛オイルレザーの小さな持ち手くり抜きタイプのオーダーです。

荷物は最小限にという方からのサイズ指定でのご要望でした。

【NEW】紙袋のような革袋のナチュラルやブラックのセミオーダーも。ギザギザカットとボタンホックをというご希望。


月末はハロウインですね。こんなスカル柄のバッグを持って仮装するのはいかがでしょう。


さてさて、秋冬限定販売の“レジ袋のような革袋・ブラック”が10月28日~スタートしました。首を長くしてお待ちになってくれた皆様、ありがとうございました。

これからの季節に大活躍しそうなブラックですよ。


10月。緊急事態宣言が解除されて10月25日から飲食店は通常営業に戻ることができたようでなによりです。

夕焼けが美しいと外へ走り出す人がいたり、作業をしている横でウクレレ弾きながら歌っている子がいたり、 今日も工房は変わらずににぎやかです。 11月も楽しむことをテーマに張り切っていきますよ。