小さな革工房物語 2021.09

ふと目の前に見えるのは

黒いらせん状のスロープ!?

そのスロープを滑り落ちると夏の終わりを告げるような夕焼けが広がっていた

沈みゆく太陽を見届けると月明かりが暗い海面を照らし

みなもからは黒く光る大漁のブラックたちが浮き出てきた

出迎えてくれる人たちのために記念のレザータグでおめかしをして

中秋の名月の直前の9月20日

新しくなって登場したのは紙袋のような革袋のブラックたちは

雲間から見える幻想的な満月に整列をして敬礼したのでした

夏から秋へ。季節の変わり目を五感で楽しめるのが9月。

五感でといえば…、目で見て違いがわかるセミオーダー。

ちょっとの差で使い心地が変わるものですね。

持ち手の色を変えるというこだわりや

牛革のただの袋にハンドルをつけてクラッチ風にカスタマイズなど。

ナイフロールケースのポケットを全開できるようにホック仕様にしたもの。

ボタンホックで開閉できるようにフラップ仕様にした台本カバーなど。

それぞれのこだわりを形にできるセミオーダーにはなんとかお応えしたいところです。4~6月のセミオーダーの納品がようやく目途がつき、まだまだ定番商品の製作に追われていますが、難しくないセミオーダーでしたらお時間は少々いただきますがご相談いただければ嬉しいです。

ありがたい事にフルオーダーの製作予定は年内はいっぱいなので年明けからの製作でよければご相談ください。

そうはいっても妄想やたくらむことは止まりません。

次の企画は旧タイプの残った革を形にするプロジェクトです。

処分するのももったいない。これで豚革たちもよろこんでくれるなら。あれこれスタッフのみんなの試行錯誤が続きます。

今月は(も)気がつけば月末になっていたという感じですがこの半年で一番リフレッシュできた月のような気がします。

秋の味覚探しに行った早朝の海。来月はもう風が冷たいんだろうなぁとか思ってみたり。