小さな革工房物語 2021.06

ようやく梅雨入りした東京は毎日ご機嫌が変わる空模様です。晴れているのにザザ降りとか、あっちの雲とこっちの雲はまったくの別の顔つきでなんだか面白くもなってきます。ザっと降って止んで、すっきり晴れたなら虹を確かめに行きましょうよ。

夏至の日に見た夕焼け。

きれいな夕焼けに出会えそうなそんな日はもうあなたも夕焼けハンターですよ。

さてさて、緊急事態宣言が解除になる前の6月2日(水)より 通常営業に戻りました。

再オープンの日。それは新しくなった【NEW】紙袋のような革袋の発売日でもありました。この日のためにスタッフ総出で製作してました。

なにせ、主力のものがなくなって新しいものはまったく違う価格になってしまうという暴挙に出てしまいどうなることかと思っていたのですが、本当に待ちに待ってくださった皆様にお求めいただけるようになりホッとしております。

一番乗りの方は全種類の3台をご希望されたのですが、無理言って断念してもらいました。(ほんとは全部もらっていただきたかったのですが。でも、こんな嬉しいことはありません。もう心の中でエアーハグです)

フルリというお花屋さんがグリーンたっぷり入荷されました。ゆるりとたまにやってます。革のある空間にグリーンたちがいきいきして癒されます。

そして建築現場での廃材を再生して作品作りをするルーツプロジェクトトーキョーさんのコースターとキーホルダーは大人気でした。残り少ないですが7月過ぎまでまだありますので手にとってみてくださいね。 どれも違うって選ぶ楽しみでもあります。

あっ。選ぶ楽しみといえば、紙袋のような革袋のワイルドタイプの人気がものすごいです。

まとめて作ってもすぐになくなります。こちらは個体の傷が必ずあるのですが、あえてその個性を選ぶ楽しみ。共感してくれて嬉しいです。


【今月の再会】は…。

「萌ゆる革のエイジング」の回。

ワイルドタイプの紙袋のような革袋と牛ヌメ革の持ち手くり抜きタイプ

忘れたころに(?) 彼はふらりとやってきて里帰りするように見せてくれるのです。これぞ「ザ・エイジング」

その姿を写真に撮っては孫を自慢するかのようにお客様に見せつけるワタシの悪い癖…。こんなにもええ子に育ちましてんって感じなのです。

もうかれこれ何年になるんだろう …。というくらいの年月を大切に使っていることをワタシは忘れてはいけないと再会しては心に強く誓うのでした。

紙袋のようなワンショルダー

あまりにもお似合いなので自分の私物のワンショルダーで撮らせていただきました。次回、ご来店の時は新しいナチュラルを迎えいれてくれるそうです。

お次は【今月の台本カバー】です。

「店主!台本カバー屋さんに就職した」の巻~です。

毎日1冊以上の台本カバーを製作しておりました。

さーて【今月のあんなちゃん】は…。

「あんな。リゾートファッションで決める」です。お店では一番お若い常連様のあんなちゃんです。こんなにも年の離れているのに革好きで話が尽きない友達のような存在です。

そして【今月の紙袋のような革袋】は…。

「やっと4月のセミオーダーに取り掛かる」というタイトルで。

A4ヨコにマチが大きめ、ショルダー長めのセミオーダー。
B4ヨコにアートワーク
牛革のA4タテにアートワーク

セミオーダーのご希望があってもこれまではサクサクと製作できていたのですが、ここにたどり着くまでには汗と涙が入り混じる毎日でした。定番商品を作っても作ってもどんどんなくなっていくし、セミオーダーに取り掛かるスケジュールがどんどん押してくるのでした。

それを改善するために始めたのは帰る前にする自分会議とスタッフのみんなでの週末ミーティングです。

会議の様子…。途方に暮れている様にも見えますかね(笑)

今月はスタートからあっという間の1ヶ月でした。

そんな感じで始まった6月ですが、世間ではオリンピックやワクチン接種や変異株のことなどソワソワさせる話題ばかりです。

ソワソワよりもワクワクを見つけるのが得意です。日々の何気ないことに自分だけのクスっとできることを見つける瞬間にヨシっ!と一人ハイファイブです。みなさんの今日はどんなヨシっ!がありましたか。