小さな革工房物語 2021.03

「人生って◯◯だよね」って言うとしたらなんて答える?

「例えば…、人生って…、運だよねとか」 才能、努力、絆、旅とか一度きりとか。もちろんその答えに正解はないし、その時の気持ち次第で答えは様々なはず。そんな事を息子に不意に聞かれて答えに困っていたらサポートスタッフのありかさんから電話がきた。電話だと思ってたらビデオなわけで慌てて出たらご機嫌な彼女は一方的に話しはじめた。彼女と同席していたのは一度来店してくれた彼女の友人とその方がギフトに贈った相手の方も一緒だった。初めて話すビデオ越しのその方はニコニコしながら話しはじめて…。「この前、IKEAで買い物をしてたら見たことのあるバッグを持っている人がいて声を掛けたらカワリコモノの紙袋だというのよ。それはもう嬉しくなって自分も持ち歩いてるものだと見せ合いしたのよ」と。なんでもスウェーデンのIKEAのスタッフの方が偶然うちのお店でお買い上げくださったそうです。 その方はギフトで贈られた革のコーヒーカップスリーブがお気に入りでスタバやディーンアンドデルーカなどでスリーブをお使いになる度にスタッフの方やお客さんから声をかけられるというのです。

A6スケさん(私たちはそう呼んでいるA6サイズのクリアファイルタイプの革ファイル)はマスクケースとして持ち歩いてくれているそうです。短い会話の中でとても嬉しいエピソードを聞いて 私は思ったのです。

「人生って縁だなぁ」と。

改めてそう思ったのです。人との縁。物との縁。 いろんな縁がありますが、偶然にもカワリコモノを知ってくださり、気に留めてくださり、愛用してくださり。革り小物の商品や作品は人と人が繋がるようなそんな間にあるような気がしました。 そんなご縁で始まった3月。 3.11はお店の撮影日でした。もちろん2時46分はスタッフで静かに黙祷を捧げました。あの日から10年経ったことを振り返りあの時の事を決して忘れずに。

緊急事態宣言中は飲食店にフォーカスされ気味ですが 物販も同じく。いや、それ以上に厳しい月でした。それでも…なるようにしかなりません。作れる事に精一杯、全力を尽くす日々でした。ある日、偶然にも目を留めていただき商品を知ってくださった皆様に本当に感謝でしかありません。

感謝といえば3月21日で実店舗は8周年を迎えることができました。9年目となる今年は更にご縁を大切にしていけるよう頑張ります。感謝の気持ちを込めて“ プチサイズの革袋 ”をプレゼント中です。

スマホにメガネや鍵やペンなどちょっとしたものを革袋にサクッと収まります。

数量限定販売のレジ袋のような革袋・MATCHAは本当に良い和み系の色なのですよ。

3月は出会いと別れの季節ということで卒業祝い、入学祝い、就職祝いなどなど沢山のギフトのご注文をいただきました。

このギフトから始まる新たなスタートを応援しています。

2月に発送したナイフロールケースがやっとご依頼主のもとに届いたという連絡を受けてホッとしました。5週間以上かかってヒヤヒヤしました。

ワタシ史上最大級のナイフロールケースのオーダーでした。25本収納のケースはさすがに検疫で怪しまれたかも。

グレーのピッグレザーでロングサイズのレジ袋タイプをオーダーしてくれたのは、周りをあっという間に幸せオーラにするダンサーの明日香ちゃん。エネルギーあふれる彼女のダンスは心に焼き付きます。

紙袋のような革袋のセミオーダーでは革紐タイプにステッチカラーも変更したもの。

黒のA4ヨコに真鍮のイニシャルプレートと革ボタンをプラスしたもの。

ナチュラルが1番人気ですがブラックとイエローはその時期によって在庫状況が変わりますのでご了承ください。

牛革でのセミオーダーも続いています。

こちらはブラックでのサイズ変更。奥行き15センチはたっぷり入るサイズ感。

持ち手くり抜きタイプのサイズ変更。こちらは赤茶系のレディッシュブラウン。微妙にサイズを変更したお客様のこだわりの一台です。

台本カバーのセミオーダーではネイビー×ブルー

ネイビー×ネイビーとグリーン×ネイビー

ボルドー×ブラウン

ブルーの台本カバーはショルダー付きのカブセタイプのもの。リピーターの方からバックパックのメンテナンスと同時にオーダーいただきました。

何年もお使いいただいているので腰の部分が擦れてきたりショルダーが切れはじめてしっかり補強をさせていただきました。

今月、復活した紙袋のような革袋のワイルドタイプは好調で新登場のナイフロールケースも反応が良くてなによりです。

春に向かって楽しい事を探していきましょう。

【お知らせ】4月4日(日)12時~14時(フジテレビ)「なりゆき街道旅」で当店が紹介されます。お時間のある方ぜひご覧になってくださいね。